私が出会った日本の絶景をご紹介。
今回は北海道美瑛町にあったマイルドセブンの丘をご紹介します。
こちらに日本の絶景を集めましたのであわせてご覧ください。
マイルドセブンの丘
注意!『マイルドセブンの丘』の樹々は一部伐採が入ったことにより、写真と同様の景観は見られなくなっている可能性があります。
■マイルドセブンの丘
- 住所・・・・・北海道美瑛町
- アクセス・・・JR函館本線 旭川駅から車で30分(25km)
- 駐車場・・・・駐車スペース有り
- 営業時間・・・無し
- 定休日・・・・無し
- トイレ・・・・無し
- 売店・・・・・無し
北海道のほぼ中央に位置する美瑛町は、丘の町として有名な場所です。
ドラマやテレビコマーシャルの撮影で使われたり、写真家である前田真三が撮影活動を行ったことでも知られた美瑛の丘は多くの撮影者や観光客の憧れの場所でもあります。
ここマイルドセブンの丘は、1978年(昭和53年)にタバコブランドのテレビコマーシャルで使われた事からその名が付けられました。
丘を走る広域農道から100mほど脇道に入った丘の上に一列に並んだカラマツの防風林がビューポイントであり、年々観光客の数も増えてきている場所でもあります。
カラマツの防風林自体は、私有地である畑の中央部にあるため近づく事はできず、100mほど離れた位置から眺めることになりますが、丘の中腹にあるビューポイントは360度広がるなだらかな丘陵地帯の絶景を一望できるロケーションのため、防風林だけではなく周囲全体が魅力的な撮影地でもあります。
春には黒土に芽吹く鮮やかな緑色の風景が見られ、夏には白いジャガイモの花が咲き誇ります。
秋には黄金色の小麦を眺めることができ、冬には純白の風景を堪能することができます。
一年を通して魅力的なマイルドセブンの丘ですが、近年は観光化が進み、狭い農道に観光バスが渋滞するほどになっています。
周辺にはトイレや売店、自動販売機も無い畑だけが広がる場所ですが、季節や時間帯によっては行列ができるほどの人が押し寄せることもあります。
そのような状況のなかで観光公害的なトラブルがあることも耳に入るようになってきました。
その事が要因なのかは定かではありませんが、2018年にカラマツの防風林の一部を伐採したとの情報を知りました。
この美しいカラマツの佇まいが見られなくなったことは寂しい限りです。
カラマツは姿を変えてしまいましたが、この場所からは周囲360度、見渡す限りの絶景を堪能する事ができます。
農家の方々の迷惑にならないようにマナーやモラルに配慮して訪れることをおすすめします。
マイルドセブンの丘までの行き方
マイルドセブンの丘へ行く道順を、旭川市内からのルートと美瑛市内からのルートの2通りでご案内します。
- 旭川市内からのルート:車で30分(25km)
- 美瑛市内からのルート:車で7分(4km)
旭川市内からのルート
① |
② |
③ |
旭川駅を出たら国道237号線へ出て富良野方面へ進みます。
237号線を12kmほど走ると、旭川空港へ曲がる交差点(『西神楽1条18号』交差点)まで来ます。
- 『西神楽1条18号』交差点を五陵方面へ右折
- 右手に商店のある交差点を美田・美瑛市外方面へ左折
- 撮影地最寄の駐車スペースに到着
237号線を曲がったあとは、ほとんど民家や商店の無い山道を進んでいきます。
②の商店のある交差点手前にある道路標識を見逃さないように注意してください。
美瑛市内からのルート
① |
② |
③ |
- 道路標識に従い、富良野・国道237号線方面へ右折
- 右手にホクレン(ガソリンスタンド)のある交差点を237号線を超えて直進
- いくつかカーブの連続する登坂を道なりに進むと撮影地に到着
①の道路標識のある交差点を見逃さないように注意してください。
この交差点を右折すれば、あとは道なりで撮影地に到着します。
撮影地について
美瑛市内の西に位置するマイルドセブンの丘。撮影地には広域農道を通ってたどり着きます。
広域農道はその名の通り、農家の方が通る大切な道路であり、大きな農業用の車輛が行き交う道路でもあります。
道幅いっぱいに大型車両が通行する状況も珍しくありません。
そんな場所では私たち観光の車はジャマでしかないはずです。
できるだけ通行の妨げにならないように、そして農家の方の迷惑にならないように通行する配慮が必要です。
駐車スペースに車を停めて、広域農道から脇道の坂道を150mほどのぼるとビューポイントに到着です。
丘の上に立ち並ぶカラマツの防風林は、畑の中央部にあるため、近くまでは行くことができません。
防風林から100mほど離れたビューポイントの看板のある場所から眺めることになります。
畑との境には立入禁止のロープが張られているので絶対に立ち入らないようにしましょう。
定期的に、かなりの頻度でボランティアの方が見回りにも来られています。
このビューポイントは、カラマツの防風林だけではなく、360度絶景が広がる場所でもあります。
春には芽吹いたばかりの鮮やかな新緑が、夏には白いジャガイモの花が、秋には黄金色に染まる小麦が、冬には一面の銀世界が広がる場所です。
後ろを振り向くと『色彩の丘』のある美瑛南部の丘陵地帯、その向こうには雄大な大雪山系の山々を眺めることができます。
年間を通して魅力溢れる風景を堪能できる貴重なロケーションです。
撮影に適した条件
おすすめは冬の午後。
高い位置に雲が広がる晴天の午後がベストな条件です。
ビューポイントから南西に向いた場所になるため、夕日とぴったりからめることができます。
雲があることで日没前後に空が焼けやすくなり、雲の状態によっては二焼けや三焼けが見られる場合もあります。
冬の夕暮れは早く、午後2時には撮影の準備を整えておく必要があります。
丘を見上げる状況で撮ることになるため、15時には太陽は丘の向こうに隠れてしまいますので、昼を過ぎたころから天気の様子を確認しながら準備を進める必要があります。
風を遮るものが一切なにもない、丘の中腹なので体感温度は氷点下20度以下まで下がることも珍しくありません。
冬場の夕暮れは1分もじっとしていられないほど凍えてしまいます。
車の中でタイミングを待つことができないロケーションなので防寒対策は必須です。
冬場の天候は変わりやすいため、分厚い雲に空一面覆われていても諦めることはできません。
吹雪いているかと思ったら一瞬空が晴れて太陽が見えたり、一気に雲が途切れて夕日が現れることなども少なくはありません。
油断はできないので、いつでも撮影が行えるように空を眺めながら待ち構えている必要があります。
いざシャッターを切ろうとしたらレンズが凍っていたり、電池が低温で消耗していたりということも考えられます。
人間の防寒対策と同じように、機材の防寒対策も必須です。
まとめ
丘の町として有名な美瑛町。
撮影者にも人気が高く、その美しい風景を求めて国内だけではなく、海外からも多くの撮影者や観光の方が訪れる魅力溢れる場所です。
いつまでも気持ちよく撮影が続けられるよう、マナーやモラルを守って出かけたいと思います。
マイルドセブンの丘の写真